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まじいなぁ~  ・・・ No18
- 2017/12/22(Fri) -
Chrome で書いています。

                          指名手配書
                        懐かし過ぎるわぁなぁw
                          新宿の種馬w


   引っ越しの際に、開いて無かった段ボール箱を開けると、古い革表紙の英語の聖書が出てきた。 
   その中に栞代わりに挟まれていた2枚の写真・・・。
   1枚はお袋を日光へ連れて行った時のもの。 もう1枚は山中湖へ行った帰りの1枚。
   こんな時代に、インスタやSNSがあれば、世界中からモテまくってただろうなぁ~。  マジ残念w

                        この歳になると、妄想と後悔しか浮かばない自分が悲しい・・・


*****


 S500の車内は思いもよらず、かなり快適だった。 トヨタのセルシオに似た乗り心地だ。 セルシオは日本車のリムジン1号を目標に造られた車で、車内の振動を殆ど感じさせない。 このS500はV12気筒で窓は防弾ガラス仕様になっていて、静かな乗り心地が好きだった。
 防弾ガラス仕様なので、フロントガラスに取り付けたETCがたまに誤作動をするが、V12だけのことはあって、アクセルを踏み込むとバイクの様な加速もしてくれる。 その分、リッター3Kmの燃費が痛い。 この車を会社が買い取るまで、古めのS600Lを勝手に持ち出してよく運転していたものだった。 馬力があるので、疲れしらずで九州、博多支店(中州)まで飛ばしたことも数回ある。

 但し、S600Lに故障が多すぎたので、S500の方へ力が注がれ、仕上がりの良い車になっていた。

 タエちゃんの面会に向かっている訳だが、面会と言っても、簡単ではない。 
 
 土日祭ならば、よほどの事が無い限り朝9時から午後5時までは通常に面会は出来る。 面会は1日、1回切りで、約30分から40分くらいだ。 2畳ほどの狭い部屋でカラス越しに向かい合い、TVドラマのような丸い空気穴がガラスにある。 被疑者のすぐ脇に、小さな机が横に備えられていて、留置担当官が面会内容を「こんにちは、お元気でしたか?」から書き出していく。 
 
 事件内容の事柄や、伝言、暗号等が話されるとその場で面会が打ち切られてしまうので、たわいのない挨拶程度で、面会時間が終わってしまう。 顔色をうかがう程度の時間しかないのだ。 
 その点、弁護士だと24時間、いつでも何回でも、何時間でも弁護人と2人きりで話せる。 書き留める担当官も付かない。 勿論、初対面の当番(国選)弁護士が会いに行っても、時間制限もないので、ゆっくりと弁護人の話を聞ける利便性がある。

 今、このS500が向かっているのは北区にある留置場(所)なのだが、そこに問題があった。 
 今日は平日なので、タエちゃんが留置所にいるかどうか?分からないのだ。 尋ねても、教えてくれない風習があるのだ。 
 
 通常ならば、逮捕された警察署の中で取り調べが行われ、一部屋、3畳ほどの部屋で2~3人と同居生活をしている。 
 平日の取り調べ中に家族が面会に来ると、嫌な顔をされ、取り調べ調書の切れの良いこところまで、パソコンの打ち込みが終わるまで、家族には面会を待ってもらい、その後、本人は取調室から直接に面会室へ手錠&腰紐をされて向かう。 面会後、また取調室にもどり、調書を進めていく。
 
 取り調べの最中と面会時は手錠はハズされ、ズボンの前にぶら下がっている状態だ。 ただし、腰紐は椅子に結び付けられる。

 タエちゃんの場合、担当する(逮捕した)警察署が本所警察署(錦糸町)なので、毎日、護送の形で往復をしているハズだった。
 護送と、言うよりも各警察署を回る形で担当する警察者へ1人ずつ降ろして行くの時間も不定期で、おおよその時間だ。

 このまま留置所へ付いても、タエちゃん本人が錦糸町にでもいて、取り調べを受けているなら彼女には会えない。 差し入れだけの形になってしまう。 確実な土日祭に来れば確実に会えるのだろうが、金沢から来ている彼(旦那)には容易なことではない。 



 池袋を通り過ぎ、気が付くとJR埼京線の十条駅の近くまで来ていた。 昨日、運転手へはこの辺にあるはずの拘置所のメモを渡してあった。 真っ直ぐに乗せて行ってくれる事は間違いなかった。 もう近い。
 十条駅への入り口交差点を右に見て、環状7号線をこえて、そのまま直進すると大きめのY字路にさしかかった。 運転手が左側の通りへ車を進め、ハザードランプを出しながら停車した。

 Y字路のちょうど中州にあたる場所にその茶色い建物があった。 4階建ての平べったい茶色い建物が、2m程の塀に囲まれていた。
 
「専務、付きましたが、どうしましょうか?」 ハンドルから手を離して、運転手が振り返った
「OK、有り難う。 ここで駐車している訳にはいかないんで、どこか、近場の駐車場を探して、停めて置いてくれないかな」
「畏まりました。 その辺の駐車場で待機していますので、お帰りの際は、携帯で呼び出してくださいませ」
「助かるわ。 そんなに長居するわけでもないんで、頼むよ」
「はい。 では、トランクを開けますね」 左足のノッチを引き、トランクを開いて、彼が先に車から降りた
「どうぞ」 左後部ドアを開けてくれた
「有り難う。 木下さんもこちら側からどうぞ」 珍しそうに茶色の建物を眺めていた彼を促した
「すみません、有り難うございます」 俺の後に続いて車から降りた

 トランクルームから大きなユニクロマークの袋を2つ、運転手が取りだして俺に「どうぞ」と、渡してくれた。
「あ!荷物、持ちますよ」 彼が左右の袋を取ろうとしたので、片方だけ渡した
「じゃ、行ってみましょう、タエちゃん、いるかなぁ~」
「いると助かるんですが・・・」

「専務、これはどうしますか?」 運転報告書を書く振りをして、運転手が尋ねた
「ここに来たことが会社へバレルと何か言われそうだから、適当に場所、距離、書いておいてくれ、頼むよ」
「分かりました、専務。 池袋から巣鴨あたりの事で、書いておきますから」 かるく笑った
「サンキュ~^^」
「じゃ、行ってくるから、後で携帯を鳴らすわぁ」
「畏まりました。 また、ここでお待ちしてますから」

「あ!時間つぶしに何か食っていてくれ」
 運転手へ1万円札を小さくたたんで手渡した
「え?」
「いいから、運転報告書、たのむね」
「申し訳ありません、専務」
「じゃね」

 少し先に横断用の歩道橋も、信号機もあったが、面倒なんで無視して3車線の道路を、早足で彼と2人で渡った。 

                  

       ここかぁ~




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