FC2ブログ
2019 09 ≪  10月 12345678910111213141516171819202122232425262728293031  ≫ 2019 11
まじいなぁ~  ・・・ No23
- 2018/01/08(Mon) -
Chrome で書いています。


 ノイちゃんとの約束は午後7時。 この店は良く同伴での時間つぶしで使われる。 JR錦糸町駅から 徒歩で5分、丸井錦糸町デパートのななめ向かい、京葉道路脇に店はある。

      ゲオ チャイ           ソムタムタイ     トムヤムクン

 午後6時半には店に着いていた。 ノイちゃんがまだ来ていないことを確認して前菜とスープだけをオーダした。 ソムタム タイというパパイヤを細くきざんだ上に、トマトやキュウリを乗せ、甘辛い味付けがされている。 一般的な家庭料理で、作る店や家庭でも味が全部異なる。 ここのは美味い。 トムヤムクンも海老のシッポをつけたまま辛めのスープだ。 1度、なんで海老のシッポを取らないで、そのまま煮込むのか聞いてみたが、「可愛いでしょう、シッポがあった方が・・」と、訳の分からない答えが帰って来てからは10年、そんな理由なのかよと、深く追求はしていない。 

 餅米を別オーダーして、ソムタムタイを乗せ、フォークやスプン、箸などを使わずに手で食べるのが本場の食べ方だ。 スープの海老も手でシッポを口からつまみ出す。 そんな食べ方をする客は一目置かれる。 タイに言った事が無ければ分からないマナーだった。 まぁ~、タイでは右手にスプーン、左手にフォークが一般的なのだが。


 餅米を追加オーダしてソムタムタイ(前菜)を食べていると、真っ白いコートに青いドレス、真っ赤なブーツのノイちゃんが入り口から真っ直ぐにやって来た。 前回合ったのは3ヶ月ほど前だった。 錦糸町へのヤボな用件で来た時に、彼女からスカイツリーに連れて行かれた。 展望台で東京の夜景を見ながらはしゃぐ彼女は、とても二十歳には見えなかった。

      ノイちゃん

「めめさん、早いね♡」 
 時計は7時丁度をさしていた。 タイ人には時間の観念などない。 平気で1時間や2時間送れて適当な理由を付ける。 時間の観念のある娘は比較的頭が良い娘が多い。

「先に着いたんで、勝手に食べてるよ。 何か好きな物注文していいよ」 ノイちゃんがメニーを手に取る
「じゃ~ ノイは パッパカパオ でいいわ」 挽肉を炒めて目玉焼きを乗っけた定食だ

「お久しぶりー めめさん♡ 珍しいね」
「錦糸町に用事があったんで、ノイちゃんの事、思い出したんでね・・・いるかなぁ~って」 笑顔が可愛い
「今週はなんか、忙しくて、忙しくて^^」 ノイが笑った
「良いことだね^^」
「めめさん、ごめんなさい。 今日は指名が2件入ってるから2人でラブラブ出来ないね♡」

 言っておくが、おれはこいつを誘って2人で夜を明かした事はない。w 友達の友達の関係で知り合い、日本語が流ちょうなので良く錦糸町の情報や、身の周りの話を聞く程度の関係だ。 空き時間に呼び出しは無料だが、営業中なら2時間(ホテル代は別)で3万円は取られる。 1泊なら5万円を超える事もある人気娘だ。

「で、何しに来たの?」
「・・・・・」
「なに?」
「ノイちゃん、この前、この辺でタイの娘(こ)3人と日本人1人が捕まった事件、知ってる?」 彼女の目を見た
「うん、ノイ、知ってるよ」 別に警戒した様子もなかった

「もし、知ってるなら、教えてくれないかな・・・その話」
「いいけど・・・ここで話すの・・・?」 テーブルを挟んで、顔だけ近づけて小声になった
「私、そっちへ座るね」 ノイが俺の右隣に席を変えて、右腕に抱きついて来た

「友達の友達がお巡りさんに捕まったのね。 3人。 その1人がここのママの妹なのよ」 一瞬、奥のカウンター側に顔を向けた
「それで大騒ぎになって、観光ビザの娘(こ)達は皆んな長野や甲府の方へ逃げたのね。 私は上野の友達のアパートにいたんだけど、ここのママが警察に呼ばれて、帰って来てからは「もう、大丈夫だから皆んな戻って来てもいいよって・・・」
「で、私もまた錦糸町へ戻って来たのね」
「上野?」
「うん、上野よ」 スプーンで食事をしながら答えた
「御徒町は?」
「御徒町はこの前、10人くらい観光ビザで捕まったでしょう。 だから、上野の友達のアパートに2日間だけいたの」 ふ~ん

「この前の錦糸町の話、何か知ってる?」 ストレートにノイちゃんへ聞いてみた

 俺の右腕に抱きついたまま小声で話し始めた。
「ここのママの妹さん、リカお姉さんが最初に捕まって、リカお姉さんの彼氏と、次に千葉のエンお姉さん、新宿のタエお姉さんの4人がタムルワット(警察)にツックチャップ(逮捕)されちゃったのよ」 蚊の鳴くような声で話してくれた

  タイ人は知らない同士でも、年上なら「お姉さん」と付け加える習慣がある。 

「で?」
「ここのママさんから千葉と東京のお友達に連絡が行って、みんなでお金を出し合って弁護士さんを付けたのね」 そ~かぁ~
「私も2万円、出したけど、全部で100万円くらい集まって、そのお金とママのお金で弁護士さんを雇ったと聞いてるわよ」
「ふ~ん」
「でもね、後の事は知らないの」
「ママが1人でやってるみたいだから・・・」
「へ~」
「ほら、カウンターの奥にママがいるでしょう」
「ああ」 見覚えのある顔だった
「色々、大変みたいよ。 妹さんにも会えないって言ってたわ」 接近禁止がついてるんだなぁ・・・(弁護士だけは面会出来る)
「そうなんだ・・・。色々、有り難う」
「ねぇ~めめさん、なんで気にしてるの?」
「い・・いや・・新宿までも話が流れて来たんで、ちょっとばかり気になってね」 やはりここのゲオ チャイが舞台だったのか
「ふ~ん、そうなの・・・」

「ねぇ~めめさん、今日、これから遊びに行かない?」
「へ?」
「お台場とか、六本木とか」
「指名2件、入ってるんだろう?」
「うん、でも、久々にめめさんに会ったら、2人で遊びに行きたくなったの!」  おいw
「あのなぁ~」
「お店に電話してキャンセルしちゃおっかなぁ^^」
「おれは貧乏だから、ノイの事、貸し切りには出来ないさぁ」
「いいの、ノイがお店に払うから」
「・・・・」
「ねぇ~良いでしょう♡」

「ごめん、ノイちゃん、今日はダメなんだよ」
「え~どうして?」
「実は、この前の事件で逮捕された娘(こ)の中でタエちゃんは俺の友達なんだよ」
「え~、なぁ~んだぁ~情報が欲しかっただけなの?」
「いや、1番の理由は美人なノイちゃんと飯を食いたかったのさ。 で、ついでに錦糸町に詳しいノイちゃんから何か聞ければいいかなって・・・」
「なんだ~もう~」

「ゴメン、必ず埋め合わせはするからさぁ、今度」
「じゃ、今度はノイだけに合いに来てね」
「ああ、約束する」
「あ~ご飯が美味しくない・・・・」
「ごめんよ」

「でさぁ~、ノイちゃん、俺、ここのママとチットばかり話してみたいから、先に店を出てくれないかな」
「君のことを巻き込みたくないんででね」
「これ食べたら、先に帰って欲しいんだけど」
「もう~食欲、無くなった、ノイ」
「ごめんよ」
「めめさんだから・・・許す」
「有り難う。 助かるよ」
「その代わり、ノイの休みの日、付き合ってね」
「え?」
「ノイ、お台場に行きたいの」
「分かった。 じゃ、約束するよ」
「お台場で欲しいバックもあるし^^」
「ホントかよ・・・」
「宜しくね!」
「あい。分かりました・・・」
「キャホォ~♡バック、欲しかったんだ」
「はいはいはい。 分かったからその定食喰って帰ってくれないかな・・・ママと話がしたいんで」
「邪魔にされたあ~」
「いや、邪魔じゃなくて、巻き込みたくないだけだからさぁ」
「そ~だね。 ハイ。 じゃあ、これ食べたら帰るね」
「いい娘(こ)だ」

 ノイから聞くことが出来た話で全てが繋がった。 しかし、留置場でのタエちゃんの態度がどうも気にかかる。 ここのゲオ チャイのママからどうしても弁護士の名前を聞き出したかった。 そして、今、現在の4人の状況をも彼から聞き出したかったのだった。

 定食とトムヤムクン・スープを小分けにした銀のお椀に軽く口を付けて、ノイちゃんがスプーンとフォークを皿の上に置いた。

「めめさん、じゃ、わたし帰るけど、約束忘れないでね!」 笑って見せた。 この笑顔に客はイチコロだろう
「OK ノイの約束忘れないから」
「1個、貸しね!」 どこで覚えたのか
「ああ、分かったさ」
「じゃね! お先、しまーす。 ごちそうさま、めめさん♡」 引き留めたくなる気分を押さえるだけでいっぱい、いっぱいだった
「じゃなぁ~ ノイからの携帯、待ってるわぁ」 

 右腕にしがみつきながら食事を終えたノイちゃんがキスをするまねをして席を立った。 出入り口のドアで振り向いてバイバイと、両手を振って店を出て行った。




 
                            まじいなぁ~  ・・・ No24へ


関連記事
スポンサーサイト



この記事のURL | まじいなぁ~ | CM(0) | ▲ top
<<まじいなぁ~  ・・・ No24 | メイン | まじいなぁ~  ・・・ No22>>
コメント

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する


▲ top
| メイン |