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まじいなぁ~  ・・・ No30
- 2018/04/08(Sun) -

 この更新をしている今日は4月の8日(日)。 朝早くから熱海の初島に来ている。
 
         エクシブ初島クラブ1     エクシブ初島クラブ2


 世話になった以前の会社から、毎年恒例の花見会へ誘いをうけたからだ。
 社員の家族参加で慰労会をかねたイベントだ。 年末にも行われ、1室1泊5,000円で泊まれる。
 勿論、差額は会社持ちだが、会員制クラブなので全国各地の施設を利用出来る。

 体調不良を理由に退職した会社なので、顔を出すのもバツが悪いのだが社長から直々にオファーがあったので参加している。
 久々に昔の部下達の姿をみると立派に成長していた。 きっと元の上司がいろんな意味で有能だった証だ。 ←キッパリ!

 芸能人の熱海での隠れ宿に良く利用されるのだが、メンバー費用も250万~と手頃で使い勝手が良いリゾートクラブだ。

 マッタリしながら広い部屋に引きこもりブログの更新をしている自分が悲しい・・・・・。


 「 オフ会 告知 」

 4月の21日(土) 新宿の西口、新宿郵便局のすぐ近くの居酒屋 
 鳥元 https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13006736/ で午後18時~ 安東家、蒼龍総本山のオフ会が
 KGBさんの主催で執り行われる事となりました。

 遊びに来たい読者さん、めめの素顔を垣間見たい人はお気軽に飲み会に参加して下さいませ~ (^_-) 
 参加費5,000円だそうです。

  *****

 通されたのは2階の刑事課のある一番奥の小さな部屋だった。 3畳ほどの広さで窓が無い。 昼なのに薄暗くヒンヤリとした空気がよどんで漂っている。 部屋の真ん中に事務用のスティール机だけがあり、折りたたみ椅子がドアの脇に立てかけられていた。

 俺とフォンにパイプ椅子を組み立て、机に寄せた。 「どうぞ」と、若い刑事が俺とフォンを促して、座らせてから部屋を出て行った。


 ここへ案内したのは若手の刑事だが、部屋にフォンと二人で居ると入れ替わりで年齢が50を超えた風格の、気むずかしそうな刑事が部屋へ入って来た。 目だけがギラついているいかにも刑事の目だ。 「おまえら、とんでもない事をしでかしに来てくれたなあ」と、でも言いたそうな顔だった。

 こんな刑事など俺にとっては朝飯前だった。 ただフォンが雰囲気に飲まれ萎縮してしまい下を向いたままだった。

「で、どんな件でしたっけ?」 刑事が目で圧力をかけてくる
「俺はこのフォンさんの知人で通訳ですが、彼女がかかわった事件の取り下げに来ました」 キッパリ伝える
「事件の取り下げ?」
「ええ、そうです。 告訴の取り下げです」
「告訴の取り下げって、調べが進んでるんですよ」
「ええ、面倒なことは良く分かっていますが、何分にも彼女に思い違いや、勘違いがかなり有りましたので」

 面倒くさそうな顔で刑事が俺の目を覗き込んだ。

「取りあえず、おたくの何か身分証を見せてもらえますかね」
「免許証しかありませんが、いいですか」
「ええ、結構です。そちらの方も外国人登録証を見せてもらえますか・・」 フォンの鞄を見ながら尋ねた

 財布から免許証を取り出し正面に座っている刑事に渡した。 フォンも鞄から財布を取り出し、登録証を机の上に置いた。

「じゃ、これ、コピー取りますから・・・良いですかね?」
「どうぞ。 その前に、1階の受付で渡したこの事件の刑事さんの名刺を返してもらえますか?」
「名刺?」
「ええ。先ほどの若い刑事さんが受付で受け取って持っていますから」
「じゃ、先ほど案内した彼に聞いてみますから、待ってて下さい」
「お願いします。 担当の刑事さんが誰か分からなくなると、面倒くさくなりますから」
「・・・・」 黙ったまま俺の免許証とフォンの登録証を持って部屋をでた。 出入り口のドアは開いたままだ

 俺の免許証をコピーして、ついでに犯歴の照会をする事だろう。 あまり良い気分では無い。 前科は無いが前歴は残っているハズなのだ。
 前科とは逮捕、起訴されて裁判にまで行けば、無罪でも有罪でも前科1犯となる。 裁判で罰金刑でも有罪の扱いとなるので前科1犯である。 前歴とは逮捕されて起訴まで行かないで釈放された回数が前歴となる。 逮捕され1日でも警察に泊められたことがあれば前科は0でも前歴1となる。 つまり、警察のお世話に何回なっているのかが照会で分かってしまうのだ。 痛くもない傷口を探られる気分だった。
 
 10分ほどでさっきの50過ぎの刑事が戻って来た。 右手にフォンの登録証と俺の免許証と白い名刺が見えた。 ゆっくりと俺の顔を見ながら椅子に腰を下ろして、机の上に登録証と免許証を置いた。 

「コピー取らさせてもらいました。 どうそ」 俺とフォンの前に手で押し出した
「それと、これですね担当刑事の名刺は・・・」 俺に渡した
「ええ、そうです。 有り難うございました」
「これは私の名刺です。 吉田と言います」 名刺を渡された

 目を通すと1課1係の係長の名刺だった。 かなり位の高い刑事だ。 

「そちらさんは警察は怖いですか? そんなに堅くならなくてもいいのに」 フォンを見ながら刑事が笑った
「・・・はい」 フォンの声がかすれていた
「ですか、はははは」 低い声で笑った
「で、こちらさんは余んまり警察が怖くないようですね・・・」 俺を、見てうすら笑いをした
「まぁ、新宿に永いこと住んでいれば、大概(たいがい)の物事には動じなくなりますからね」
「ですか・・・」 ニヤリと笑った もうこちらの前歴は割れている顔だった

「では、詳しくお話を聞きましょうか」 刑事が姿勢を正して椅子に座り直した



「今日、突然でしたけどお伺いしたのは、こちらのフォンさんの事件の事でです」
「フォンさん?」
「フォンと言うのは通称名ですが、IDにはラッサミ・トン・ブン・マーと言う正式名が載っているはずです」
「・・・・ん」 登録証に目を落としながら確認をした

「TVのニュースや新聞等でもかなり書かれてましたけど、ここ、錦糸町でこちらのフォンさんが借金の返済トラブルから殴られ、拉致されて暴行や鞄から現金を取られた、強盗されたと言う事件です」
「確かに、内の係で捜査してるんだが・・・」
「その件なのですが、調書を取る際にかなり動揺をしていた事と、日本語のニュアンスが良く分からなかったので受け答えでハイ、ハイと、答えていたらしいのですが、最近、落ち着いてから詳しくフォンさんに聞いてみると、殴られたのは確かなのですが、バックからお金を取られたと言うもの勘違いで、鞄から財布を取り出し、テーブルの上に置いて「お金はそれだけしか今は無いから」と言ったらしいのです」
「・・・・・で」
「机の上の財布から現金3千円だけを抜き取って、相手からは財布を彼女へ手渡してもらったと」
「・・・・・」
「分かりますよね、言いたい事は」
「・・・・・」 黙ったままこちらの目を見ている
「彼女から鞄を取り上げて、嫌がる彼女から無理矢理に財布を奪って現金を抜き取ったのでは無いと、言う事です」
「・・・・・」 
「それに」
「ちょっと待ってもらえますかね。 調書を見てみますから」
「是非、確認して下さい」
「供述書を取って来ますから、このままで」
「ええ、どうぞ」

 顔をしかめながら部屋を出て行った。 事件の大きなポイントの強盗と、テーブルの上に自分から財布を置いて「中身を確認させた」では、全く事件にはならないのだ。 たとえ、その確認をした財布から3千円を抜き取っても、本人の目の前で同意を得て抜き取ったのなら犯罪では無い。 ここが1番の突っ込み処なのだ!

 しかし、報道では、アパートの部屋内で彼女から財布の入った鞄を奪い=強盗、現金を抜き取り、その際に抵抗する彼女、フォンに乱暴(暴行、怪我をさせた=致傷)をしたと、言う事になっていた。

 俺がその場で見たわけでは無いが、事件後にタエちゃんが同じ同僚に話した内容では、間違いなくフォンがテーブルの上に置いた鞄の中から、フォンに言われて財布の中身を確認して財布から3千円を抜いたと、聞いていた。 今となれば横にチョコンと座っているフォン自身から話を聞き出せば事実は分かるだろうが、そんな事は今更になっては無意味でしか無かった。

 やった、やらないなど、本人の記憶でも曖昧なものなのだ。 
 調書を作る刑事次第で天と地ほどの調書(物語)が出来上がる。 要は警察側をいかに納得させる事が出来る話であるかどうか?だけが重要な事なのだ。


「なにか 飲みますか?」 先ほどの若い刑事が部屋の入り口で聞いてきた。

「フォンさん、何飲む?」 小さくなってる彼女に尋ねた
「私、お水でいいです」 蚊の鳴くような声だった
「じゃ、お水と俺にはアイスコーヒーをお願いします。 ブラックで」 ^^
「え?・・・そちらがお水とアイスコーヒーですか・・・」
「ええ、お願いします。 気持ちを落ち着かせたいんで灰皿もお願いします」 ^^
「・・・わかりました。 少々お待ちください」


 取り調べ室でタバコなど、滅多にない事だし、俺にも久々の経験だった・・・。    笑



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